トレンドとレンジ

4/2のEUR/USDです。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150402.png

下値が堅く、矢印のレジスタンスライン上抜けからの押し目で買おうと思っていたので、予想通り押してきたのですが。。
押しからの上下動が思ったより大きく、、そして思ったより買いの圧力が強く上昇が早くて入れませんでした。。
みんな、同じことを考えているのですね(笑)皆さんはどうだったでしょうか?

今回はトレンド・レンジです。

相場には二つの状態があります。

「トレンド」 と 「レンジ」 です。

トレンド状態とレンジ状態ではエントリーが全く逆になる場合があります。
つまり、エントリーしようとする相場が「トレンド」とみる人と「レンジ」とみる人によってエントリーが逆になることがあるということです。

図1 http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/range.png

図2 http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/trend1.png

上の図1、2は図だけ見ると図1がレンジ、図2がトレンドに見えますよね。
そうすると図1ではライン1(黒色)に引きつけてショートという考え方もあります。
図2では矢印(緑色)の辺りでロングという考え方もあります。

図3 http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/allchart1.png

ただ、実際は図3のようなチャートだったとしたらどうでしょうか?
つまり、図1が長期足、図2が短期足でのチャートだったということです。
図3は時間が経過したものですが、実際に緑の矢印の位置になったときに

「買おうとしているのか、売ろうとしているのか」

というのはほんとに人それぞれですよね。
一番大事なのは

今の相場を自分がどのように考えているのかということなんです。

例えば矢印の時点で水色のチャートが「トレンド状態」だと考えていればもちろんロング、
そして「レンジ状態」だと考えていれば 1のラインまで引きつけてショート、
という目線になるかとおもいます。

自分がトレンドだと思っていて実はレンジ状態だった、、ときには上に行ったり、下に行ったり・・・それこそ「往復ビンタ」をくらう可能性があります。
ただ、ある意味「それは」仕方がないことで誰にも未来はわからないのですから自分の考えが違っていた場合に

間違いを認める=損切りする

をできる人が相場に残っていく、つまり

「自分が正しい」わけではなく、常に相場が正しい

ということなんです。そう考えられれば損切りも逆に言えば「正しい」ことと考えることができて、それができない人は「強制退場」していく人が多いのですね。

—-ワンポイント—-
レンジ状態のときは一般的に難しいと言われています。
もし、今利益が残せていないのであれば、まず自分が「レンジ状態」だと判断した場合、そして自分が「わからない」「難しい」と思う相場だったら、ごちゃごちゃ考えて無理やりエントリーするのではなく、「トレードしない」ことで「無駄な負けトレード」が減らせます。勝つ手法を考えるよりも「徹底的に無駄なトレードを減らす」だけで少なくとも利益がどんどん減るなんてことはなくなっていくものです。

 

質問・要望をどうぞ。

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最小限の情報から最大限の情報を得る

チャートから得られる情報としては「過去の情報」があります。
その過去の情報から未来を予測してトレードするのがテクニカルトレードなのですが、その情報を数値化、可視化しているのがボリンジャーバンドやRSIといったインディケータです。
ただ、そういう意味ではローソク足自体がインディケータと言っていいのかもしれませんが。。

そして、大衆の関心が一番高い場所の集まりを結んだものラインをもとにトレードするのものがライントレードです。
そんなことは誰でも知ってるよ・・
と思われるかもしれませんが、「誰でも」知っているからこそ、そのポイントで「何かが起こる」可能性が高いのです。
そしてラインどうしの間隔が狭い場所は過去に何度も値が反発している場所です。

まず、そのような場所に自分なりにラインを引いてみてください。

次の図を見てください。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/linesample.png

実際にラインを引いてトレードしたものです。
ラインだけでなくこのチャートにはチャート分析では定番のトリプルトップ(※1で囲まれた紫の部分)やカップアンドハンドル(※2で囲まれたオレンジの部分)も示現しています。
お手本になるような(笑)チャートです。。
もちろんこの時間足のチャートだけでなく上位時間足、下位時間足のチャートも認識した上でのトレードですが水色の部分が利益となりました。

(※トリプルトップやカップアンドハンドルに関してはブログで簡単に説明しています。
http://kmshimomura.com/?p=1766
わからない方はご参照ください。)

考え方としては

・トリプルトップが示現して上値が重くなった
・トリプルトップを一度下抜けして再度を上を狙ったが戻されている(上のトレンドラインに頭を抑えられた形)
・それでも上位時間足のMA20の付近で一時上下したが結局、MA20で抑えられた形で下降した

この時点でエントリーして、また水色からまだ結果的には下降しましたが、週マタギということや上位時間足ではレンジ状態になっていることから無理をせず利確しました。
(※エントリー方法の細かい考え方もありますが、それはまた別の機会ということで、、、今回はラインによるトレードということで話しています。)

このようなラインを引けば以前のメールで話した「リスクとリワード」や「チャートを俯瞰する」に関しても数値的だけでなく視覚的(直感的)にもわかりやすくなります。
このように「ライン」は最小限の手間で簡単に引くことができ、最大限の情報を得ることができます。

ただし、ボリンジャーバンドやRSIといったインディケータが悪いと言っているわけではなくそのようなものから得られる情報は沢山あるので逆にそのような情報を整理しきれなくなる、
ということがあるので「利益が減り続けている」うちは上のような最小限の情報を確実に吸収することで少なくとも「負け続ける」ことはなくなります。
僕は今現在ではほとんどボリンジャーバンドとかRSI等の情報は参考にすることはありませんが、

「ルールは自分で作る」

ものなので、何もわからずにインディケータを追加するわけではなく、自分なりに様々な検証をした上で必要に応じてインディケータ等を表示していくということが大切です。

 

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チャートを俯瞰する

僕はメルマガで「違う時間足のチャートを複数表示している」ということをお話しました。

これは「僕は」というより、チャートでトレードする人はほぼ全ての人が同じことをしていると思います。
チャートを複数表示していなくても必ず複数の時間足のチャートを見ているはずです。

これをマルチタイムフレーム分析といいますが、マルチタイムフレームに関しては以下で簡単に説明していますので「ちょっとわからない・・・」と言う方は見てください。

http://kmshimomura.com/?p=1509
時間足が短いチャートだけを見ていると、大きな流れが見えません。
たとえば

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/multi1.png

を見てください。
水色が長い足のチャートで、青色が短い足のチャートで同じ時間のチャートを重ねたイメージです。
すぐにイメージが湧く方はOKですが、ん?って思う方は特に今回の記事は大切だと思います。
例えばこの時点でロング、ショート、どちらから入りますか?
もちろん「正解は無い」のですが、僕だったら

●長い時間足(水色)で下落が続いていた
●その後レンジを形成したが「1」を抜けてきた
●「3」まで下落した後の「調整」で「1」まで戻った
●短い時間足で「1」で反発して「2」へ下落した

ということで現時点では下落トレンドからの「戻り売り」(ショート)でエントリーします。

ここで前回のメルマガの画像

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/risk1.png

を見てください。
これは、今回の画像の「青色のチャート」(短い足のチャート)とするとどうでしょうか?
同じチャートを見ていても前回はロングで入って、今回はショートで入るというまったく逆の結果になります。

つまり、常に「大きな流れ」を見るということが大切です。

ただ、デメリットもあります。
前回の画像では「A」と「B」のリスクとリワードを考え単純にその確率が高い方向へエントリーすればいいということでしたが、複数のチャートをみることによって一気に

「情報が増えて余分な情報」

も加わってしまいます。
例えば青色のチャートで考えているとすればリスクとリワードは「1」「3」の間で考えるのですが、複数足のチャートをみることで今度は「4」に損切り?とか考えたりするとリスクとリワードが全く違うものになってしまいます。
そうすると「3」で利確することはできるかもしれませんが、そして勝率は高くなるかもしれませんが、「4」で損切りを設定しているのだから

「1回の負け」

が全ての勝ちを0にすることもあるというわけです。もちろん、それを繰り返せば「メンタル」や「相場自体」のリスクから利益が増えにくくなることもあります。
結局、利益を残すのはその辺りの「折り合い」だけということです。

ブログでも記事にしましたが、トレードをしていて僕は勝率が「むやみに」上がってきた場合には、検証・資金管理をして逆に「利確」がはやくなっていないか、リスクとリワードが適正なトレードをしているかをチェックします。
勝率が80%、90%となってしまっているときは「必ず」リスクが大きいトレードをしていることが多くて、後からチャートを見た場合「このとき、逆に行っていたら・・・」と思うと「ゾッとする」こともありますよね。。

ということで、今回は「チャートを俯瞰する」ことが大切ということで、そのメリット・デメリットも話しましたが、どちらにしてもトレードでは

「どこを”取る”」

のかということを強く意識することが必要だということです。

 

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リスクとリワード例

今回はリスクとリワードの具体例を話したいと思います。
(※リスクとリワードの意味については既にメルマガ記事になっているのでわからない方はそちらを参照ください。)

まず、最も単純に考えると全てのトレードがリスクとリワードが1:1より大きくて、勝率が50%よりも高ければ必ず利益が増えます。
(※スプレッドは考慮しない)

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/risk1.png

上の図を見てください。(水色がチャートです。)
この図だけをみた場合に買い・売りのどちらで入るかということが「全て」です。
もちろん、このチャートの時間足足よりも長い時間足や短い時間足、そして環境認識が必要です。

ただ、このチャートの時点でダウ理論によって上昇トレンドが確認されて「2」のラインまで戻ってきています。
ダウ理論では「トレンド状態は続く」可能性が高いとされます。
つまりこのチャートでは買いで入っていた参加者の中で「1」のラインで利益を確定した人が多く、「2」まで押したと考えられます。
そして、その利確者が減ってくると今度は「押し目」を狙った買いの参加者が入ってきます。
「2」の位置まで押した時点で「1」まで到達する可能性と「3」まで到達する可能性とどちらが高いかと考えれば「1」に到達する可能性の方が高いと考えます。
これが「優位性」で、またその2つの可能性の幅が「リスクとリワード」です。

勝率50%ならば「リスクとリワード」→A:Bが1:1になるまで「待つ」ことが最も重要になってきます。
また、利益を伸ばすことが重要だと思っているのでもし「1」を超えてきたらできるだけ我慢します。
ただし、「1」より上は基本的にこのチャートではわからないので、ただの「運」でそこからはまた「欲」との戦い(メンタル)にもなってくるということです。

でも「1」~「3」のポイントでのトレードを考えた場合、上のようなトレードを繰り返せば、

少なくとも利益が減り続ける

ことはありません。

ワンポイント
今現在負けている人は「大きい」勝ちを目指すよりも最初はこのようなトレードを繰り返し、少なくとも「利益が減らない」トレードを身につけるべきです。
利益が減らないトレードを身につけていないのに、エントリーロットを大きくすればするほど、トレード数が増えれば増えるほど、負けていくのは誰が考えてもわかります。
ただ、誰が考えてもわかる・・・とは言いますがそれがわからない人が多く、小さいロットでも勝てないのに自分の身の丈に合わない大きなロットで「一攫千金」を狙ってトレードする人が強制退場していくのだと思います。。

 

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ダウ理論

僕のチャートの考え方の根本にあるがダウ理論です。

ダウ理論というのは・・・・

という説明はここではしません(笑)、チャートをみる人なら「誰で」知っていると言ってもいいくらい有名ですよね。
ただ、シンプルがゆえにとても奥が深い理論だと思います。

まず下のような図の形をしたチャートがあったとします。(水色がチャートです。)

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/dow1.png

あなたはどの位置でエントリーしますか?考えてみてください

・・・・それはでは正解を発表します。
正解は・・・・・
ありません。
ふざけんなぁ!って思うかもしれませんが、大真面目です。。
実際に複数のエントリーポイントが出てきたと思います。

「1」はさすがにいなかったかもしれませんが、
「2,3,4,5」また「5」を過ぎてから・・・また厳密に言えばそれぞれのポイントの手前・直後といった微妙なタイミングもあると思います。
それこそ「無数」のエントリーポイントがあるわけで、そのどれもが「間違っている」とは言えないのです。

例えば「2,3,4,5」に水平ラインを引けばそのポイントがチャートポイント(重要なポイント)であることがわかります。
そして他の情報との重複情報(より長い時間足のチャートポイントとか、MAとの交差点とか・・・)が多ければ多いほどそのチャートポイントで「何か」が起こる確率が高くなります。
よくブログ等で○○と□□がポイントで「秘密のサイン」がそこを上抜けしたら買い、下抜けたしたら売り、で・・・そんなことはチャートを見れば「誰でも」わかるようになります。
「重要」ポイントを探せばいいのですから。。で、「秘密のサイン」は・・・そんなものはないってわかりますよね?
サインはあるとは思いますが、それは秘密でもなんでもなくてそれこそ「MACDで・・・」とか「ダイバージェンスで・・・」とかおそらくそういうものでしょう。
僕もそういうものや、それこそ、MAからの乖離率の割合から「ドテン」するとか、「ピンバー(髭が長いローソク足)」の割合から確率を計算するとか、何かの規則性があるんじゃないかとか・・・試行錯誤しまくりました。そして、導き出した答えは!!
そんなものはない
ということだったのです。

利益を残すために一番大切なことは

「どの部分を取るか」

ということです。おそらく「どの部分」というのは人によって変わってくる(適正がある)のかなと思います。
同じチャートを見ていても違った視点に見えてきてしまうことがあると思います。
例えば上のチャートを見て「売り」で入ろうとする人は「逆張り思考」で「買い」で入ろうとする人は「順張り思考」なのだと思います。
(※注: ただ、このチャートだけでは簡単にそうとも言えず上位時間足の形状やポイント等によっても変わってきます。)

ということで、僕のエントリーの基本的な考え方は

「1,2,3,4」と下値を切り上げ、高値を切り上げた時点で、上昇トレンドと考え、「5の押し目」を待って「反発を確認」してエントリー。
また「5」を切ってきても「3」までの押しからの反発があれば、エントリー。
ちょっと、応用的には「3」を切ってきても、戻しが強ければ(「3を切らせる」為の下落→だましなのか、本当のトレンド転換かを判断)エントリー。
「4」の位置を目指し、「4」を超えたらできるだけ利確を伸ばす。損切りは「3」の少し下。
ただし、損切りのポイントが自分のリスクとリワードの範囲に入っていなければエントリーは見送り。

という感じです。簡単だと思う方もいるかもしれません。でも、本当にそうなのです。
(※逆に本当に勝っている方で、「インディケータがこうなって、、○○の数値を調整して・・・、、とにかく厳密に・・・」というトレードをしているほうが少ないのではないでしょうか?
使っているとしても、全ての相場環境を認識できているのでそこには少なからずの「裁量」が入るわけです。
その少なからずの裁量が「最も大切」なわけで、もっと言えば勝っている人は「何を使っても」おそらく勝てると思います。
また慣れてくれば現在のチャートに「一般的なインディケータ」をのせたらどんな風になるのか、ということも「インディケータがなくても」わかってくるようになります。
つまり、そのようなインディケータをチャートに表示する必要がなくなるというわけです。)

もちろん、僕も他にも色々な考え方でエントリーすることはありますが、とりあえず上のチャートのようなポイントを「待つ」だけでも利益は上がってくると思います。
今、利益が出ていない方はこのような「誰でも」わかるようなポイントに絞ってエントリーすることで「余分な」エントリーを減らし、それが利益を「残す」ということに繋がります。
ということで、常に「どの部分を取るか」ということを意識することが大切です。

 

【ワンポイント】
どのトレードが正しいという議論はしませんが、これからもこのような・あのような・トレードがあるということは議論もしたいと思います。
そして自分の考えがなく、人(ここでは僕)のエントリーポイント等をただ聞いているだけでは利益にはなりません。
そのように自分の考えを他にアウトプットすることも自分の成長になると思います。
よく言われる「チャートの基本」というような記事はブログで簡単に公開しています。(チャート○)

http://kmshimomura.com/?page_id=1299

このレベルのチャート的なことはメルマガでは話しませんのでもし本当に基本的なことがわからない方がいらっしゃれば目を通しておいてください。

 

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相場環境認識-経済状況

相場環境を認識するために欠かせないものが「経済状況」です。
もっと言ってしまえば、チャートというのものはこの経済状況をそのまま示していると言っても過言ではないと思います。
(※もちろん、チャートが経済状況を示しているのだから経済状況を知る必要もない・・・という人もいるかもしれません。
ただ、僕はファンダメンタルとテクニカルとどっちが大事だ、どっちが要らないなどという僕にとってはどうでもいい議論はするつもりもなくて、少なくとも利益を上げるために必要だと思うことを知識とするということを前提にしているだけです。)

今回はとりあえず、ドル円についてです。

前回のチャート

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/20150316.png

でなぜこのような動きになったか?その理由は日銀の追加緩和です。
簡単に説明すると、日本は今デフレ状況にありそこから脱出するために金融緩和を行いました。
例えば、
日銀が国債やリート等を買うことによってその価格が上昇します。
「国」という下支えから、投資家たちが金融資産を買います。
為替市場では強烈な「円安」となりました。

このように「お金」を市場に流すことで、
景気が悪い→物価下降→給料が安い→物を買わない→さらに景気が悪くなる
というデフレ状況を脱し、
物価上昇→給料が高い→物を買う→景気が良くなる
という好循環を作ろうということです。

もちろん、現在はグローバル経済なので世界の様々な状況と繋がっているので単純ではありませんが、チャートが動いていたは紛れもなく上のようなことがあるからでそれ以上でもそれ以下でもありません。
だから、チャートが動く要因となり得るものを少しでも多く吸収しておくことで、現在の状況からチャートが上に「行きやすい」のか下に「行きやすい」のかということがわかると思います。

例えば今日現在(2015年3月18日)のドル円の状況は・・・はっきりいってレンジ状態で僕には上・下はわかりません。
またこういう状況ではどっちにいくかわからないのですからエントリーする人が少なくなってレンジになっていくということです。
ただ、なぜレンジ状態になっているかというと

FRBのFOMC待ち

ではないかと思います。
FRBでは現在金融緩和から金融引き締めに移ろうとしています。
最大の焦点は「利上げ」時期で、利上げがされれば当然ドルが買われドル高になります。
今、利上げ時期は6月か9月と言われていますが、もしイエレンFRB議長が「確実に」6月に利上げをするというようなことを「口走って」しまうと一気にドル高になってしまいます。
だから、利上げしない「かもしれない」というニュアンスを残しながらそのような急激な変換にならないようにしているのです。
ただ、単純に利上げをして金利を高くすればいいというわけではなく、債券は安くなるわけなのでんどん売られ、
ドル高になるわけですからグローバル経済のなかで自国通貨が高いということは輸出産業等にとっては不利になりそのような企業は株価も下がり・・・
ということがあるかもしれないので常に現在の経済状況を確認しながら政策をとっていってるわけですね。

今回はもし「まだ利上げをしない」というニュアンスが強ければドルが売られ、「利上げをする時期がはやい」というニュアンスが強ければドルが買われるという相場になると予想されています。
チャート的には僕的に言えば、122.00のレジスタンスを抜けてくれば更に上、また121.70を超えられなければ、また大きな下落もあるのではないかと思っています。
でも、結局それは予想であって大きく考えれば今、上下どちらに動きやすいかを考えながら、ポイントを上抜けしたら買い、ポイントを下抜けしたら売り、と動きについていくだけですね。

 

【ワンポイント】
僕はテクニカル派(重視)、さらにデイトレード・スキャルピングといった短期トレード派で、今回のような経済状況(ファンダメンタル)はそれほど詳しくありませんが、少なくとも今日話したレベルのことは常に頭に入れておくべきだと思います。

 

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相場環境を認識する

エントリーをするにあたり、まず最初にすること、それは

相場環境を認識すること

です。簡単にいうと

上がりやすいのか、下がりやすいのか

を見極めることです。
たとえば以下のチャートを見てください。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/20150316.png

誰が見ても、上昇トレードですよね。。
「そんなことは見ればわかるだろ!!」と怒られそうですが、だったら、なぜ「誰でもわかる」場所でエントリーしないのか?
ということです。つまり、誰でもわかる場所でエントリーすればいいってことです。
もちろん、そのような場所でも上がるか下がるかということはわかりませんが、少なくとも「上がる」可能性の方が高い→優位性があるのです。
とにかくそのような場所を探すのです。「そんな相場はあまりない」というならば、エントリーしなければいいのです。
細かいことはありますが、簡単に考えると

トレード1回して60%の確率で勝つ = トレード5回して3回勝って2回負ける

ということなのです。トレードの数を増やせば増やすほど、FX相場の不確実性から単純に言えばリスクが増えるのです。
チャートについていろいろな指標を絡めて難しく感じる相場を「わからない」と言っている人はエントリーするべきではありませんよね。
以外と、難しいことを言っている人は「なんとか」エントリーをしようとしてる人が多いような気がします。。
既に勝っている人がさらに上を目指して、「自分の相場」を見つけてエントリーを増やすくこと、、と負けている人が次から次へと「わからない相場」でエントリーを増やすことは根本的に意味が違うのです。

自分が、「これでもか!」と選んだ相場でも「負けてしまう」ことがあるのがFXです。ただ、そうすることで間違いなく無駄なエントリーが減ります。
もし、あなたが負けているならば、まず、「いくらなんでも」ここなら勝てるだろ・・・と自分なりに思う相場を探してエントリーしてください。
とりあえず、上のチャートのような「4時間足、1時間足」で明らかに同じ方向を向いている場合はその方向に向かいやすいことは間違いないですね。

相場環境の考え方は人によって違うと思います。僕はテクニカル派なのですが、ファンダメンタルの占める割合もかなり高いです。
その辺りの考え方をまた次回以降話したいと思います。

ワンポイント
エントリーについて、細かいことをいうと4時間、1時間、15分足で同じ方向だから「何でも」その方向にエントリーすればいいのではないということはわかると思います。
そして、資金管理や勝率に従って「押し目」とか「戻り」を待つといったことをしてできるだけ効率的に資金を増やすことをするのですが、どの場合も「大前提」として現在の相場環境を認識できていないと何も始まらないと言えます。

 

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僕のチャート画面

今回は僕のチャート画面を紹介したいと思います。
紹介というか、、本来チャート画面などは使う人それぞれだから自分が一番使いやすいようにすればいいと思うのですが、とりあえず僕はこんな考えでやっています、、っていうところをわかっていただければOKです。

画像はこちら。
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/chart_display.png

プラットフォームは以前紹介したMT4なのですが、まず、4時間足、1時間足、15分足のチャート全部で3枚画面に並べます。
3枚並べる意味はマルチタイムフレームで常に相場を俯瞰して見る、全体を捉えるために表示しています。
日足のチャートは表示していませんが、もちろん見ないというわけではありません。
ただ、15分足より小さい例えば5分足等は表示していないし、また見ません。理由があるのですが、これはまた後日ということで。。

それぞれのチャートに3本の移動平均線を追加します。

4時間足 20EMA,120EMA,200EMA
1時間足 20EMA,80EMA,200EMA
15分足 20EAM,80EMA,200EMA

EMAというのは最も単純な移動平均線に重みをつけた加重移動平均線に対して、さらに加重を指数関数的に現象させて平均化したもので、チャートの動きに対して単純移動平均線よりも反応が早くなります。(特にこんなことは覚えなくてもいいと思いますが。。)
それぞれのチャートの20EMAというのは「チャートをみる多くの人」参照する線で参照する人が多ければ多いほどその位置で「何か」が起きる可能性が高いということになります。
80EMA,120EMAというのはそれぞれ20EMAx4,20EMAx6,つまり15分足ならば1時間足の20EMA,1時間足ならば4時間足の20EMA,4時間足ならば日足の20EMAを表示しているということになります。
200EMAというのも「よく」使われる線です。
ただ、この数値というのも僕的にはそんなに厳密である必要はなく、また厳密に決めても意味がないと思っていてあくまでも全体的な流れを見るというレベルで使っています。

これら3つのEMA(長期線、中期線、短期線)の位置を見るだけで今の相場環境がだいたいわかります。
例えば
長期→中期→短期の順に綺麗に並んでいればトレンド状態
長期・中期・短期が大きくそれぞれ交差していればレンジ状態
長期・中期・短期が小さい幅でまとまってれば、ブレークの兆しがある・・・
など、もちろんこれだけではありませんが、様々なパターンでEMAはまさしく現在までのチャートの平均値を表しているので現在がどういう状況かということを認識することができるというわけです。

そしてあとはそのときに応じて「ライン」を引いてサポート・レジスタンスを見ます。
この画像ではEUR/USDだけですが、取引をする他の通貨ペアに関しても同様に表示しています。
MT4では時間足もWindowもすぐに切り替えることができるので複数のチャートを早く参照できて便利だと思っています。

その他の「難しいインディケータ等」は使っていません。
ただ、僕のブログを見ていただいた方はわかると思いますがインディケータ等がわからない・・・わけではなく少なくともEA・インディケータを自分で作成するくらいの知識は持っています。
そしてもちろん嫌になるほど様々なインディケータや分析・検証をした上で今のこの状態になっています。
今でも自動売買等のシステムの研究はしていますが、少なくとも利益を上げる「だけ」であればこのシンプルなチャートが一番だという結論になっています。
ま、それだけ分析しているのでシンプルなチャートを見ていても今このチャートにボリンジャーバンドをのせたらどんな形になっているかとか、RSIなら、MACDなら・・・ということはだいたい頭の中で浮かんでくるのですが。。。

ワンポイント
よく、「相場はシンプルだ」ということが言われますが、僕も「ある意味」そうだと思います。
ただ、シンプルだと(またシンプルにならざるを得ない)と理解するまでには途方もない紆余曲折があって、そこに至るまでには既に様々な知識(良くも悪くも)を吸収しているということだと思います。
だから、単に手法、聖杯を求めてインディケータを探すのもその紆余曲折の一部で多くの人が通る道ですが、そこから勝ち組に向かえる人はその「失敗」をとにかく人より早く繰り返し、すぐに吸収していける人だと思います。ただ、それを吸収しきれずにほとんどの人が「退場」していくのがFXですので、、、とにかく生き残りましょう!!

 

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資金管理-リスクとリワード

○ リスク
ここでいうリスクは損切りした場合の損失です。

○ リワード
ここでいうリワードは決済した時点での利益です。

リスクとリワードの対比関係は勝率に大きく関係します。
1つのトレードでのリスクとリワードの積み重ねでまさに勝率が計算されます。

例.1
リスク : リワード = 1 : 1

で勝率50%より大きければ(スプレッド除く)利益は増えます。

例.2
リスク : リワード = 3 : 2
で勝率60%より大きければ(スプレッド除く)利益は増えます。

常に頭の中にこのような考え方があることが必要で「ちょっと何を言っているかわからない」という人がいれば質問してください。
この考え方がわかっていなければいくら「手法」や「チャート」を勉強しても利益が増えることはありません。
ただ、僕のトレードは常にリスクに対してリワードを固定してトレードするというものではありません。
利益がのびればどこまでもついていく、逆方向に「行きそうだな」と思ったらその時点で「思った通りの利益があれば」利確します。
この利確ポイントに残念ながらルールはありません。また、このような不確定な部分が大きければ大きいほど「メンタル」に依存します。
もちろん、何の根拠もなく利確しているわけではないのでその根拠を常に追求することが大切で、そのことによって「とにかく我慢する」といった精神論ではなく自分の根拠をもとに最終的に「利益を伸ばす」ことが必要になってくるのです。
ワンポイント
この手の話は他のブログ等でも聞き飽きた(笑)という方がいるかもしれませんが、僕の経験上この手の話を「本当に」理解している人はFXで利益を上げていると思うのです。
理解していると思っても利益が上がらない人は「無いとはわかっているつもりでも」それでも心の中のどこかに

「いい手法(必勝法)があるんじゃないか?」
「いいインディケータ・EA等があるんじゃないか?」

と思っているのではないでしょうか?何を隠そう僕がそうでしたから。。
ただ、このような考え方を「完全」に無くすことで「自分のポイント」までトコトン待ち続け、ポイントになればエントリーして逆に行ったら淡々と損切りをする・・・ような理想のトレードに近づくことができていると思います。(ただ、「欲」があるのでやっぱり完璧だとは思っていなくて、逆に完璧に近づけるように常に検証・練習を続けているのです。)
みなさんがどれくらいFXで勝っているか、または負けているかはわかりませんが、負けている人は上のように考えを断捨離してみるのもいいと思いますよ。

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プラットフォーム(チャートアプリ)

今回は僕のトレードプラットフォーム(チャートアプリ)の環境を簡単に説明します。

僕のチャートはMetaQuotes社のMetaTrader4(以下MT4)というチャートアプリケーションを使っています。
(今回はMT4の話なので既にMT4を使っている方や、知っている方は読み飛ばしてください。)

MT4は複数のFXブローカ-が採用している共通のチャートプラットフォームです。
「共通」だということはそのブローカーのどこで取引しても同じチャートアプリで取引できるので新しくFXブローカの口座を開設する度に新しいチャートアプリの使い方を覚える必要もなくなります。
また、移動平均線やボリンジャーバンドといった有名な指標(インディケータ)を使うことができるだけでなく、”自分”でそのインディケータを作ることができるプログラム言語(MQL4)も備わっています。そして、そのプログラム言語を使って「自動売買ソフト(EA)」もつくることができます。そのことから、テクニカルトレードを重視するトレーダーにとってはとても人気のあるプラットフォームです。

デメリットとしては、機能が多すぎる故に逆に「難しい」という意識があるという方も多いということもあります。
また、同じブローカーでもMT4のプラットフォームを使ったトレードの場合は、ブローカーの標準プラットフォームの場合よりもスプレッドが多少高いブローカーというものもあり、チャートはMT4を使って注文は標準のものを、といった使い方をするトレーダもいるようです。
そして、全てのブローカーがこのMT4に対応しているというわけではないので使うことができるブローカーが限られてしまうということがあります。
ただ、最近は一昔前に比べてMT4に対応しているブローカーが増えています。またMT4の人気からさらに対応ブローカーは増えると思います。

もし、MT4を使ってみたいけど・・・という方がいらっしゃればフォローしますのでご連絡ください。
(FXブローカー比較とかなってしまうとこのメルマガの趣旨と異なってしまうのでメルマガで記事にすることは割愛します。)

MT4を使ってはいるのですが、僕のトレードは複雑なインディケータとかサインとかは一切使わないのでMT4を使っていない方でも何も問題はありません。
ただ、MT4はさまざなプログラムと連携をすることもできるものなので一度覚えてしまえばとても便利なプラットフォームだということで紹介させていただきました。

 

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