トレードをしない2

前回、「利益を残すために」トレードをしないことが大切な場合があるということを書きました。

今回も同様に別な場面での例を挙げたいと思います。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/notrade1.png

上のようなチャート、、嫌ですね(笑)

まず、黒のレンジを(1)でブレークアウトを狙った人はだましで(2)で損切り。
また(1)のだましで黒のレンジを下抜けした場合はよく「その方向に向かう」と言われますが、
この場合はその動きが再度ダマシで(3)で損切り。
同様に(4)、(5)・・・こうなったら全くわかりません。。

これはなぜ「だまし」があるのかということを考えれば当然のことのように思えます。
まず、自分が大口だと考えてショートを狙うとします。
その場合、一旦ロングで上の動きを作ります。
黒のレンジの中にいる小口のロング、とそして上方向の新規は(1)の動きについてくるので自分の建て玉以上に上方向に伸びます。
そこでショートすることでそれらの小口を「刈る」ことで単にショートするよりも取得Pipsが大きくなります。
同様に(2)では更にショートを狙うために一旦ロングをします。
現在のショートのポジションの損切りは(1)に多いと考えられるために(1)を「少し」抜ける動きを付けることでごそっと「刈る」ことができ、
(4)へ向かいます。
そして(5)に・・・・

例えばブレークアウトまたは高値更新系のルールをもつ人は(1)でロング、(2)でショート、(3)でロング、(4)でショート・・・・悲しいほどの損切りです。。
冷静にみればわかることなのですが、ただ実際にトレードをしていると損切りしたから頭に血が上ってドテンしてさらに損切り、ドテン・・・
ひどいときにはロット数をさらに上げて・・・これは痛い、、だから往復ビンタというんですね。。。
(※もちろんFXでは誰が買って、売ってなんていうことはほとんどわからないので全て想像に過ぎませんがそのような心理を考えることが最重要だと思います。)

このようなチャートの上位時間足を見ると本体の短く髭が長いローソク足がピンピンと示現していたり、ロング、ショートのローソク足が交互に示現しているようなチャートになっています。
これが前回の「そのような場所でトレードしない」という理由の一つです。

デイトレであっても大きな流れというのものは1日に何度も変わることは少ないです。
大きな流れについていく、または流れを一方向に固定するということが大切で例えば現在上目線であれば(1)、(3)、(5)でショートすることはありません。
たったそれだけで単純に考えると損切りが半分になるわけです。
だから、例えば今回が下目線だった場合(2)でショート(3)で損切りした場合、「自分の目線と違っていた」ということなので一旦次のエントリーをしない
というった選択も大切になってきます。
もちろん、「行って来い」で再度エントリーの位置まで戻ってきてそのまま伸びて「持っておけばよかった・・・」ということはあると思います。
ただそれは結果論です。
常にこのような考え方でトレードをすることでまたはトレードをしないことでトレード成績も安定してくるものです。

【ワンポイント】
よく勝率8割、9割で損切りをあまりしないという情報も入ると思いますが、それはおそらく今回のような相場でも例えば(4)~(5)のように損切り幅を大きくとっているからでしょう。
いつも言いますが、僕は人それぞれの考え方があると思うのでそれが悪いと言っているわけではありません。
ただ、大切なことは8割9割の勝ったトレードよりも、

「残りの1割2割がどのような負けなの?」

ってことです。WEB上の情報を見るとしたら「こんな感じで負けました」というような情報を公開しているものは逆にとても勉強になると思います。
もし自分が負けているとしたら、勝率8割9割だ!今日も勝った!簡単ですね!○○連勝!・・・などといった情報は逆に断捨離した方が勝つための近道になる場合もあります。

 

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