移動平均線の考え方

以前、紹介しましたが、僕のチャートは極力インディケータなどを排除しています。
その中で唯一といってもいいくらいですが使っているのが「移動平均線」です。

名前通り、移動平均線は指定された期間の平均の線を描画したものなので、今の相場の状態が一発でわかります。
例えば僕の場合は20EMAを使うのですがEMAが

下向き → 下降トレンド
水平 → レンジ
上向き → 上昇トレンド

です。
ま、当たり前と言えば当たり前ですね(笑)

ただ、複数足チャートのEMAを絡めて考えればもっと相場が見えてきます。
例えば、

基準チャートのEMAが上向きで上位時間軸移動平均線が下向き、
かつ上位時間EMAの下側にローソク足があるというような状況では

「下降トレンドの一時的な戻りの場面」

と考えて戻り売りエントリーのチャンスを待つという考え方ができます。
基準足チャートをみるだけでなく、これだけでも相場全体の流れをみることができます。

ただ、全ての相場がそんなに都合のいい場面であるはずもなく・・・
先日の実際のチャートでは

日足で長い下降トレンドからの戻りでEMAまで戻された
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/07/20150724EURUSDD1.png

4時間足では上昇トレンドでEMAを上抜けした
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/07/20150724EURUSDH4.png

1時間足ではEMAを挟んで上向きのチャネル状態
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/07/20150724EURUSDH1.png

15分足では上昇トレンド
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/07/20150724EURUSDM15.png
・・・・

こんな場合どうしますか?
難しいですね・・・
日足レベルで下降トレンドでEMAまで戻されているのでそろそろ戻り売りが入ってきてもおかしくない状況で、
そこで戻るとすれば大きい下降になることが考えられるので売りを考えたいが、直近の4時間、1時間、15分足では上昇が見える。
ということで売りから入ったとしても短期レベルで逆張り的な(ブレークではなく)高値からの売りを狙うという形になる。
ただ、売りから入ったとしても短期時間足レベルでのEMAの上にいる場合は一旦EMAで反発することが多いため、どうしても利益が小さくなってしまう。
僕の場合は損切りを小さくして利益を伸ばすタイプの手法なので、利確が細かいとどうしても利益が伸びない。
というような感じですかね。。。

もちろん、他にも色々なタイミングとかプライスアクション自分なりの感覚等々も含めエントリーはしましたが、
結果としては15分足の水色の四角形辺りで負けトレードとなりました。
15分足レベルでは鉄板トレードに近い形ではあったものの、上位時間軸から後付けでみれば上昇トレンドの押し目でEMAをダマシで切ったあった後の下髭をつけての再上昇ということで典型的な上昇トレンドでした。
僕はその上位時間軸の上昇トレンドは見えていたのですが、それでも日足のEMAでのレジスタンスを考え売りで入ったのですが損切りという結果になりました。
また、日足のEMAラインを抜けてきたのでさらに上昇も見えて直近では1.1200辺りまでの攻防になるかもしれません。

【ワンポイント】
負ける人のほとんどは負けているときに「うまく」負けることができずに自分の傷口にさらに塩を塗っていく(悲)ことが多いものです。
今回は難しい局面でしたが、全くトレードをしないのでは利益にもならないのでリスクをとってエントリーはするのですが、最終的に履歴を残すためにはこのような場所で最低限の損失に抑えられるようにすることが大切だと思います。

今回は以上です。

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