勝率の高さにこだわるデメリット

勝率の計算や勝率を考えることの重要さは話してきましたが、(まだ読んでいない方はメルマガのバックナンバーでどうぞ。)

勝率が重要 = 勝率が高い では「ない」

ということがわかってもらえたと思います。
ただ、誰でも利益が減るのは嫌なことでまた勝率80%、90%、とかいう「もの」を見ると気になってしまいますよね。
実際に僕もそうでしたが、今では勝率80%、90%と言われるとその時点で興味がなくなります。
確かに勝率80%、90%、またはそれ以上の勝率のルールはあると思います。

またトラ〇ピ的なEAも自分で作成して運用もしたりしています。それこそ、このEAなんかは今まで勝率100%です(笑)
ただし、例えばついこの間のスイスフランのような事態や、東日本大震災、また少し前ならばリーマンショックのようなことが起こればすぐにほとんどの利益は0です。
(※何か月も何年もかかってコツコツすぎるほどコツコツとためた・・・利益が0になります。)
まだ、利益が0ならいいのですが「強制ロスカット」にでもなったら・・・また最悪事態では「強制ロスカット」にも引っかからず逆に借金になるとか。。。
以前からブログでは「トラ〇ピ型のEAの怖さ」というような記事を書いていましたが、皆さん、スイスフランの事態を目の当たりにして決して大げさなことを言っているのではないということをわかってもらえたと思います。

ま、勝率100%は大げさだとしても、勝率80%、90%というトレードはほとんどが

リスク >> リワード

のトレードです。またそうでない場合は「ものすごく」リスクも大きく(損切り幅が広く)大きなレンジを狙ってリワードもなるべく大きくとるというようなトレードになると思います。
ただ、このようなルールであったとしても「損切り」の幅は大きいので負ける確率の10%~20%で利益がとんでしまう・・・ということになるでしょう。
それだったら、ナンピンを繰り返してなんとか負けを減らして・・・・このような経験はないでしょうか?(笑)

確かにできるだけ損切りしないように、複雑にエントリーを組み合わせて、大きなレンジを判断して・・・というトレードルールはあると思います。
ただ、そのようなトレードで利益を出すことは「ものすごく」高度なことでそこはもう「勝率を求めて」・・・という世界ではないので、勝てていないうちから「そこ」を目指す人が多いので結局何をやっても勝てないという悪循環に陥ってしまうのです。

ではどう考えるか?

まずはリスクとリワードが同じくらいで勝率が同じくらいのトレードをするように心がけます。
リスクとリワードが同じならば2勝1敗で勝率は67%ぐらいですよね、、それを繰り返せば利益は増えます。
10勝1敗(90%)とかいうと難しく感じるかもしれませんが2回勝って1回負けて・・・のトレードができれば十分なんです。
ただ、しっかりと検証済みの考え方でエントリーしていくと自然と5連勝、6連勝などということは普通になります。そのときに重要なことが負けることを嫌うあまりに「利確がはやく」なっていないかということを常に見るということです。(※プロスペクト理論ですね。。)どんなに連勝してもリワードが少なければ何の意味がないからです。
これが安定している場合は、

ロット数を上げる

ことでさらに利益が増えます。大きなPips数をとっていても利益が少なければしょうがない、、つまり10pipsでも「確実に残す」ことができる力があればメンタルさえ追従していればその10pipsに大きなロットをかけることで大きな利益になるということです。(※この辺りはまだ僕もさらに自分を伸ばそうと思っている点なのですが・・・)
【ワンポイント】
今回の記事は「少なくとも」負けない方法として僕の経験上からも紹介しましたが、もちろん勝率が20%,30%でも勝っているトレーダもいます。
人がそれぞれの得意な長期・短期などの期間があるのと同様に、勝率も人それぞれだと思います。
ただ、「自分が何であるか」を分からない人がただ闇雲に勝率の高さを求めることはただの回り道にしかならないことをどれだけ早く気づくことができるかというのが「勝てる」「勝てない」人の分かれ道にもなると思います。

 

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