トレードをしない3

以前、「利益を残すために」トレードをしないことが大切な場合があるということを書きました。

また、今回は以前より相場を俯瞰した視点から考えたいと思います。
まず、下のチャートを見てください。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/05/20150513EURUSDH4.png

直近のチャートなのですが、パッと見てすぐ通貨ペア・時間足がわかる方はちゃんと検証されている方だと思います。
このチャートは「4月終わり~現在」までのユーロドルの4時間足です。

レンジですよね・・・・

またチャートはのせていませんが、、ドル円も4月の終わり~現在まで上に下にフラフラと。。。
レンジ上下限の幅がおよそ2円強ほどしか動いていません。

僕は利確も損切りもpipsで固定するというトレードはしないので(※同じpipsでも通貨・ボラティリティによって全く違う意味のものになるからです。)
2円しか動いていなくてもトレンドが発生していればロット数を上げて同じトレードをすればいいので(逆も同じ)特に問題はないのですが、
現在のようないつ反転するかわからないような場所でロットを上げて・・・なんてことをしたらそれこそ「往復ビンタ」です(笑)
また、1日の目標pipsを決めて、、というようなこともしないので主がデイトレードだとしても数日間エントリーがないときも普通にあります。
(※目標なんてものはそれこそ自分の都合で相場はそんな都合に関係なく、動くときは動く、動かないときは動かない、つまり相場に合わせるしかないからです。)
ただし、「目標pipsも1日数pipsで上回ったら「絶対に」その日はそれ以上トレードしない」というような鉄の掟を持っている方は別で
そのような鉄の掟をもち、しかもそれをしっかりと守ることができる方は素晴らしいメンタルの持ち主でそれも素晴らしい成功例だと思います。

相場環境認識としてはドルに関してはやはり「利上げ時期」が最重要ポイントになっていてその時期に関してイエレン議長等との様々な駆け引きが行われている状態で、
雇用統計の結果を単に好感して・・・というような単純な相場になっていません。そのような綱引き状態がチャートにそのまま現れてきてるのだと思います。
また日銀の追加緩和に関してもまだまだ関心は少なくないです。
ユーロ圏の関してもギリシャのユーロ離脱等様々な情報・憶測が飛び交う中で上にも下にも行きにくい状態だと思います。
このような状態が認識として頭にあるのでやはり「買っても売ってもすぐ反転」というようなイメージになってしまい、
そしてこれが一番大切だと思いますが「エントリーしたい!」と思えるチャートになっていないので僕としてはエントリーは控えている状態です。

また僕の検証としてはこのような相場で(※スキャルピングは別として)利益を残すためにはレンジ内で複数の買・売のポジションをもち(両建て・ナンピン・含み損・等あり)エントリークローズを繰り返す・・・
ま、トラップリピート的な考えでトレードすると上下ガッツリ!(笑)というようなことになることもあります。
ただ、現在は上のような相場環境なのでいつどちらに突き抜けてもおかしくない状況なのでこのようにコツコツと貯めた利益をドカーンと吐き出すことになるような手法は控えています。

このような状況なので、当然ですが「エントリーしていない」ので利益はマイナスにはなっていません。。。(これが最重要!)
皆さんはどうでしょうか?

【ワンポイント】
このように僕たちは「好きなタイミングだけ」にトレードをすることを「許されている」のだから、わざわざ、わからない!難しい!と自分が思うようなときにトレードする必要はないのです。
また結果的にそのようなときにトレードをするとなぜか「悪い結果」になることが多いものです(悲)
まずは「どうやって利益を増やすか」ということよりも「どうやって資産を減らさないか」ということでトレードを考えると減り続ける一方だった資産に変化が見えるものです。

 

質問・要望をどうぞ。

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KMFXトレード日記帳 値上げ

今回は僕が運営させていただいています、

kmshimomura.com

のアプリケーション「KMFXトレード日記帳」の値上げという告知をさせていただきます。
詳細はブログ
http://kmshimomura.com/?p=2603
の記事で書かせていただきました。

資金管理・検証は大切ということをいつも言っていますが、
そのようなものを出来る限り単純にして無駄な時間を省き最小限の労力で最大限のリターンを得ることを目的として様々なアプリケーションを開発しています。

もちろん、EA等を作成して高額で販売した方がビジネス的には正しいのかもしれません。
ただ、同じビジネスでも本当に皆様も僕も利益に繋がるためにはどうしたらよいのかということを追求した結果、
僕が商材・情報等の負のスパイラルから抜け出すことができた唯一の方法が「自分の力での検証」だったことからも、
そのようなアプリケーションの開発に力を入れているものです。

そしてこのようなメルマガでも僕の経験も含めてトレードの様々な情報を共有することで必ず皆さんのお役に立てる!と思い情報を発信させていただいています。

今回は、kmshimomura.comのアプリケーションのユーザー様から
「メルマガ等でもアプリケーションの情報を公開してほしい」
という要望が以前からあったためにこのような告知をさせていだきました。

これからもよろしくお願いいたします。

 

質問・要望をどうぞ。

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自分のルールを死守する

トレードで利益を残すために徹底的に自分のルールを細分化することが大切です。
細分化といってもここで言うものは数値的なものでありません。どういうことかというと

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/05/20150501USDJPYH1.png

上のドル円の1時間足ですが・・・30日から急激な上昇トレンドですね(笑)
ただ、ファンダメンタル的には米の景気後退による利上げの先延ばし懸念などでドル安な傾向とみて
日足でみてもドル円は118円~120円レンジ傾向で120円は超えてこないだろうと見ていました。
でも、1時間足的には何の根拠があってかはわかりませんが(笑)上のように118円後半から急激に119円後半までのびました。
その後押しが入って120円を超える動きを見せました。

ドル安、120円は重く売り目線だったのですが僕のルールとしては割安感・割高感で逆指値をいれて反発をとるというようなものではありません。
また今回は上のような明らかな上昇で120円で逆指値などをしていたらそれこそ「串刺し」です。
ただし、それは結果論で120円付近に明らかにレジスタンスがあったわけですのでそれを理由に逆指値的に叩いてという人もいて思ったとおりに反発して・・・ということもあるのも当然です。

僕が徹底的に負けているときに(笑)失敗していたのは同じ120円で売るとしても「どのようなタイミングで」売るかというルールが確立されていなかったので、
売ったら上がって損切りしたら下がって、、、結局売ったのは間違っていなかった・・・ということが多かったことです。
もちろん、「ギリギリまで引きつけてカウンター的に売る」というようなルールもありだとは思います。
「ギリギリまで引きつけてカウンター的に売る」ルールの人が「ある程度下がる」ことを待っていたら「それはもう遅い」という話になり、その逆も同じです。

だから結局どのルールが「正解」かということでなく自分で検証したルールを「守ることができるか」というメンタルに関係してきます。
検証したルールはどんなに「それらしい」ものだとしても最終的には結果論で「正解」がないわけですが「正解」を求めるのではなく、
自分だけのルールを細分化することで自分のトレードに自信をもつことができるわけです。
利益を伸ばすことも重要ですが、そのルールを守り「余分な負け」を減らすことが「利益を残す」こともとても重要になるということですね。

最後に僕のドル円のトレードとしてはエントリーすらできませんでした。。
これだけ、上昇しているのに利益無しかよ!という方もいるかもしれませんが、自分のルールで入れないのだからしょうがないんです。
しょうがないというよりそれで「いいんです!」
(※ちなみにドル円は無しでしたが、ユーロドルは上昇でしたね(^_-)-☆)

 

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勝てる相場、負ける相場

勝てる相場、負ける相場

まず、現在のドル円環境認識です。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150427USDJPYH4.png

ドル円4時間足ですが・・・・
見てもわかるように(黒線)高値を切り上げて、、安値を切り下げて、、というのがありません。
レンジですね。。

もちろん4時間足なのでそれぞれの波で短い時間軸ではトレンド状態になっていて「そこ」をとっている人もいると思います。
ただ、短い足でも押しや戻りがドル円にしては深めになっています。
このような状況は長いトレンドが発生していて明らかに勝ち「やすい」相場ではないので、勝っている人と負けている人がくっきりと分かれるのではないでしょうか?
勝っている人はレンジで通用するルール、、例えばナンピン・両建てとか損切りをしないつなぎトラップリピート系のものとか・・・それこそ上下がっつりぼろ儲け(笑)みたいなことがある可能性もあると思います。
ただ、それが全ての相場に通用するかというとそうではなくちょっと前の(日銀の追加緩和)ときのような誰が見ても上昇で誰でも勝てそうな相場で含み損を抱えて最終的には大きな損・・・みたいな可能性もあるわけです。
それじゃ、どっちいってもダメじゃん・・・と思うかもしれませんが、そこは「自分のトレード」を信じて(信じられるトレードを確立して、ダメな相場は受け入れることを含める)トレードするしかありません。
最悪なことは、「自分が信じられず(信じられるまで検証をせず)」に他人が○○と言ったから○○、ダメだったから次は△△と単に他人に振り回されることです。
本当は利益がでるルール・考えなのに少し負けが続いたからこの考えはダメだ・・・とコロコロ変える、、、これではいつまでたっても同じことの繰り返しです。
どんなルールでもどんなEAでも得意・不得意な相場があって逆に不得意な相場でどれだけ我慢できるか(利益の減少を最小に抑えられるか)ということが最も大切になります。

今回は僕が今まで検証・トレードを続けてきて身をもって体験したことを(笑)書きました。
また、実際に最近は僕のトレードの考え方(手法)によるところで、結構頑張っているのですが(笑)利益もトントンです。
ですので、そんなときに自分の勝っているトレードだけ紹介してもしょうがない、、、また、もしかしたら逆に負けが続いている方がいるのではないかと思い、このようなことを書きました。
ただ、逆に負けているときこそ検証することで自分の考え方をさらに確立するチャンスで、
負けているときは「じっと堪えて待つ」ことができる力を確立するチャンスでもあります。

「退場」しなければ必ずチャンスはきます!

 

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トレードをしない2

前回、「利益を残すために」トレードをしないことが大切な場合があるということを書きました。

今回も同様に別な場面での例を挙げたいと思います。

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/notrade1.png

上のようなチャート、、嫌ですね(笑)

まず、黒のレンジを(1)でブレークアウトを狙った人はだましで(2)で損切り。
また(1)のだましで黒のレンジを下抜けした場合はよく「その方向に向かう」と言われますが、
この場合はその動きが再度ダマシで(3)で損切り。
同様に(4)、(5)・・・こうなったら全くわかりません。。

これはなぜ「だまし」があるのかということを考えれば当然のことのように思えます。
まず、自分が大口だと考えてショートを狙うとします。
その場合、一旦ロングで上の動きを作ります。
黒のレンジの中にいる小口のロング、とそして上方向の新規は(1)の動きについてくるので自分の建て玉以上に上方向に伸びます。
そこでショートすることでそれらの小口を「刈る」ことで単にショートするよりも取得Pipsが大きくなります。
同様に(2)では更にショートを狙うために一旦ロングをします。
現在のショートのポジションの損切りは(1)に多いと考えられるために(1)を「少し」抜ける動きを付けることでごそっと「刈る」ことができ、
(4)へ向かいます。
そして(5)に・・・・

例えばブレークアウトまたは高値更新系のルールをもつ人は(1)でロング、(2)でショート、(3)でロング、(4)でショート・・・・悲しいほどの損切りです。。
冷静にみればわかることなのですが、ただ実際にトレードをしていると損切りしたから頭に血が上ってドテンしてさらに損切り、ドテン・・・
ひどいときにはロット数をさらに上げて・・・これは痛い、、だから往復ビンタというんですね。。。
(※もちろんFXでは誰が買って、売ってなんていうことはほとんどわからないので全て想像に過ぎませんがそのような心理を考えることが最重要だと思います。)

このようなチャートの上位時間足を見ると本体の短く髭が長いローソク足がピンピンと示現していたり、ロング、ショートのローソク足が交互に示現しているようなチャートになっています。
これが前回の「そのような場所でトレードしない」という理由の一つです。

デイトレであっても大きな流れというのものは1日に何度も変わることは少ないです。
大きな流れについていく、または流れを一方向に固定するということが大切で例えば現在上目線であれば(1)、(3)、(5)でショートすることはありません。
たったそれだけで単純に考えると損切りが半分になるわけです。
だから、例えば今回が下目線だった場合(2)でショート(3)で損切りした場合、「自分の目線と違っていた」ということなので一旦次のエントリーをしない
というった選択も大切になってきます。
もちろん、「行って来い」で再度エントリーの位置まで戻ってきてそのまま伸びて「持っておけばよかった・・・」ということはあると思います。
ただそれは結果論です。
常にこのような考え方でトレードをすることでまたはトレードをしないことでトレード成績も安定してくるものです。

【ワンポイント】
よく勝率8割、9割で損切りをあまりしないという情報も入ると思いますが、それはおそらく今回のような相場でも例えば(4)~(5)のように損切り幅を大きくとっているからでしょう。
いつも言いますが、僕は人それぞれの考え方があると思うのでそれが悪いと言っているわけではありません。
ただ、大切なことは8割9割の勝ったトレードよりも、

「残りの1割2割がどのような負けなの?」

ってことです。WEB上の情報を見るとしたら「こんな感じで負けました」というような情報を公開しているものは逆にとても勉強になると思います。
もし自分が負けているとしたら、勝率8割9割だ!今日も勝った!簡単ですね!○○連勝!・・・などといった情報は逆に断捨離した方が勝つための近道になる場合もあります。

 

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トレードをしない

自分のトレード日記(記録)を検証してみてください。

「しなくてもよいトレードが多い」

ということがないでしょうか?
もちろんトレード自体が確立でエントリー後の結果論なのですが、そのエントリー時点で自分が考えていた根拠・相場観を後から冷静に振り返ると

「そこは違うだろ!」

と思うトレードがあるはずです。そのようなトレードが利益を減らしているということで、そのようなトレードを「しない」だけで利益が残ることが多いのです。
(※現在、よく耳にしますがHFT(高頻度取引)などはとにかく取引数を増やしてとても小さな利益を積み重ねるといったものもありますが、そのようなトレードはまた別です。)

その「トレードをしない」相場というものも人のルールによって違うのですが、例えば一目で簡単にわかるものは

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/pinbar.png

のような同時線や本体よりも髭が長いローソク足が上下にピンピンと出ているような相場は、その時点トレンドが発生していたとしても

「買い・売りの圧力が均衡している」

相場でその後は上に行くか、下に行くか全くわからない、ものです。
ただし、「その後」はどちらかに傾く可能性が大きいのでその後まで待つということです。

つまり、「トレードをしない」という選択ができるということです。

「待つ」ということの重要性がわかってくると利益が残る感覚がついてきます。
間違ってはいけないのがトータルで勝てていない人がどんなにレバレッジを上げても(資金回転をよくしても)最終的に利益は減るのです。
勝ち方を追求することも大切ですが、とにかくバックテスト(検証)をして、まず利益が増えるよりも長い期間「利益が減らない」トレードをトータルで身につけることが大切です。

【ワンポイント】
このような積み重ねで自分がどのような時に負けているのか損をしているのかということの感覚が身についてきます。
そうするとトレードエントリーをするとき「ふっとした予感」があって、僕自身マウスをクリックする指が自動的に止まったことが何度もあります。
よく、「上がる感覚、下がる感覚」とか言いますが、僕にはそのような天性の感は皆無なので(笑)日々の積み重ねによって生まれたものなのでしょう。
実際にエントリーを止めて思っていることと逆に行ったときは「利益が出た」ようなものです。

 

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ダウ理論・相場の圧力を読み解く

チャートは「人」が何らかの意図をもって売買している記録が反映されたものです。
つまり、その「意図」を考えることが重要です。

一番簡単なものは

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/03/dow1.png

ですが、これにもその意図が反映されています。
まず、「2」では「1」で買った人の利確、「2」からの反発を狙った売り、
「3」では「2」で売った人の利確、「3」からの買い・・・・
全ての相場に関わる人のトレードが反映されているのです。
そして最終的に

買った人が強ければ上に、売った人が強ければ下に行く、強い方についていく

ということです。

以下、実際のチャート例です。
まず4時間足

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150410H4USDJPY.png

大きい流れで下値を切り上げていて上昇のダウを作ろうとしているので基本的に上目線です。

次に1時間足

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150410H1USDJPY.png

「1」から「2」で強く上昇、「3」の押し目から「4」まで買いが入ったが「2」を超えきれず下落、
この時点で”ダブルトップからの下落”もみましたが、「5」の押し目から再度上昇。
「3」「5」と下値を切り上げ「2」「4」との攻防ですが、そこを抜け「6」まで上昇しました。
この時点で”押し目でのロング”狙いとしました。

次に15分足

http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150410M15USDJPY.png

上の水色の長方形で上に行ききれずその位置の買いのトレーダのストップを巻き込んで下落しました。
ちなみに

「他人の損切りは絶好のおいしいチャンス」

なので1時間足の「5」を意識して買い場所を狙いました。
水色の〇の位置で攻防が入り、その攻防に買いが買った「→」の位置でロングしました。
上のレジスタンスで攻防が入りましたが抜け切れず、利確。

結果的にはその後も下落していますが、4時間足をみても大きな流れは変わっていません。
「他人の損切りは絶好のおいしいチャンス」と書きましたが、常に相手がどのように考えているのか、どのようになったら困るのか、
ということを考えてその流れについていくということを考えながらトレードすることが大切です。

【ワンポイント】
相場にはもともと大きいトレーダ(大口)と小さなトレーダがいます。僕たちのような小さなトレーダがちまちま流れをみていても、大口のトレーダのたった少しのエントリーでガラッと流れは変わってきます。それは仕方のないことで逆にいったら損切りするのみです。。ただ、そのような流れが「変わりやすい」時間、例えば市場の変わり目、経済指標の発表、実需からの売買、等があるわけで短期トレードになればなるほどそのような時間を考慮してトレードすることが重要になってきます。

 

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勝率の高さにこだわるデメリット

勝率の計算や勝率を考えることの重要さは話してきましたが、(まだ読んでいない方はメルマガのバックナンバーでどうぞ。)

勝率が重要 = 勝率が高い では「ない」

ということがわかってもらえたと思います。
ただ、誰でも利益が減るのは嫌なことでまた勝率80%、90%、とかいう「もの」を見ると気になってしまいますよね。
実際に僕もそうでしたが、今では勝率80%、90%と言われるとその時点で興味がなくなります。
確かに勝率80%、90%、またはそれ以上の勝率のルールはあると思います。

またトラ〇ピ的なEAも自分で作成して運用もしたりしています。それこそ、このEAなんかは今まで勝率100%です(笑)
ただし、例えばついこの間のスイスフランのような事態や、東日本大震災、また少し前ならばリーマンショックのようなことが起こればすぐにほとんどの利益は0です。
(※何か月も何年もかかってコツコツすぎるほどコツコツとためた・・・利益が0になります。)
まだ、利益が0ならいいのですが「強制ロスカット」にでもなったら・・・また最悪事態では「強制ロスカット」にも引っかからず逆に借金になるとか。。。
以前からブログでは「トラ〇ピ型のEAの怖さ」というような記事を書いていましたが、皆さん、スイスフランの事態を目の当たりにして決して大げさなことを言っているのではないということをわかってもらえたと思います。

ま、勝率100%は大げさだとしても、勝率80%、90%というトレードはほとんどが

リスク >> リワード

のトレードです。またそうでない場合は「ものすごく」リスクも大きく(損切り幅が広く)大きなレンジを狙ってリワードもなるべく大きくとるというようなトレードになると思います。
ただ、このようなルールであったとしても「損切り」の幅は大きいので負ける確率の10%~20%で利益がとんでしまう・・・ということになるでしょう。
それだったら、ナンピンを繰り返してなんとか負けを減らして・・・・このような経験はないでしょうか?(笑)

確かにできるだけ損切りしないように、複雑にエントリーを組み合わせて、大きなレンジを判断して・・・というトレードルールはあると思います。
ただ、そのようなトレードで利益を出すことは「ものすごく」高度なことでそこはもう「勝率を求めて」・・・という世界ではないので、勝てていないうちから「そこ」を目指す人が多いので結局何をやっても勝てないという悪循環に陥ってしまうのです。

ではどう考えるか?

まずはリスクとリワードが同じくらいで勝率が同じくらいのトレードをするように心がけます。
リスクとリワードが同じならば2勝1敗で勝率は67%ぐらいですよね、、それを繰り返せば利益は増えます。
10勝1敗(90%)とかいうと難しく感じるかもしれませんが2回勝って1回負けて・・・のトレードができれば十分なんです。
ただ、しっかりと検証済みの考え方でエントリーしていくと自然と5連勝、6連勝などということは普通になります。そのときに重要なことが負けることを嫌うあまりに「利確がはやく」なっていないかということを常に見るということです。(※プロスペクト理論ですね。。)どんなに連勝してもリワードが少なければ何の意味がないからです。
これが安定している場合は、

ロット数を上げる

ことでさらに利益が増えます。大きなPips数をとっていても利益が少なければしょうがない、、つまり10pipsでも「確実に残す」ことができる力があればメンタルさえ追従していればその10pipsに大きなロットをかけることで大きな利益になるということです。(※この辺りはまだ僕もさらに自分を伸ばそうと思っている点なのですが・・・)
【ワンポイント】
今回の記事は「少なくとも」負けない方法として僕の経験上からも紹介しましたが、もちろん勝率が20%,30%でも勝っているトレーダもいます。
人がそれぞれの得意な長期・短期などの期間があるのと同様に、勝率も人それぞれだと思います。
ただ、「自分が何であるか」を分からない人がただ闇雲に勝率の高さを求めることはただの回り道にしかならないことをどれだけ早く気づくことができるかというのが「勝てる」「勝てない」人の分かれ道にもなると思います。

 

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4/6 EUR/USD トレード

まだまだこれからメルマガでトレードに関して語ることは山ほどあるのですが(笑)、今回は前回のメルマガ「為替市場」で話した直後のトレードで話した考え通りのトレードとなったので説明をしたいと思います。

まず、4時間足です。
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150406EURUSD4HOUR.png

前回のメルマガの冒頭で話した通り、相場環境としては明らかにユーロ売り、ドル買いの一辺倒からの環境からは変化が見えています。

次に、1時間足です。
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150406EURUSD1HOUR.png

雇用統計の上昇が一旦「1」で抑えられ押しが入りましたが(「2」)、ここから再度「1」を超える動きを見せるという予想をたてました。

次に、15分足です。
http://kmfxinfomm.kmshimomura.com/wp-content/uploads/2015/04/20150406EURUSD15MIN.png

「3」のラインをサポートとして押し目を狙っていたところ、ロンドン入り前後に押しが入ったので「1」を超える動きを見せるという予想で「4」でロングエントリーしました。
損切りは「3」のラインです。
それからロンドン時間は薄くて動きがほとんどありませんでしたが、ニューヨーク時間入り前に伸びて売りが少し見えたところで一旦利確しました。
その後、ニューヨーク時間入りでその上昇を打ち消す動きで押しが入りましたが、15分足のMAを切れない動きになり「大口によるポジションの振り落とし」と予想をたて再度「5」でエントリーしました。損切りはMAのすぐ下です。
で、「1」を見ていたのですが「6」のラインも見えていて抑えられるとしたらその辺りか、と思いながら見ていたらやはりその辺りでの売買の攻防がありました。
結果的にも15分足で実体が小さいローソク足が示現しました。ただ結局「1」を抜けて一度上昇の圧力が弱まったところで利確しました。
その時点でトレードは終了しました。

今回のトレードの例では常に「今の」ローソク足の動きがどのトレーダによるものなのか、それでは次にどのような動きをするのかということを予測してエントリー利確しています。もちろん、その予想は100%僕の独断と偏見で必ず正しいものではありません。ただ、実際に今回のトレードは上のように考えてしたもので、自分で検証することでこのような予測をたてエントリー・利確することが重要でまたトレード日記等にも「どのような考え」でトレードしたかということをアウトプットして更に読み返すことでチャートをみたときに自然とトレード予測が頭に浮かんでくるのだと思います。よく現在のチャートが「上がる」とか「下がる」とか「直感で」感じることがありますが、それはこういった地道な努力でそれこそ数えきれないほどのチャートパターンが頭に入っていてそれが自然と浮かんでいるものではないかと思うこともあります。。。

 

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為替市場

雇用統計、、びっくりするほどのネガティブサプライズでしたね。。
6月か9月か言われていた米金利値上げもまたわからなくなってきました。
先日のFOMCからドルストレートの動きが僕にとっては難しいものになっていますが、今回の雇用統計の結果でさらにドル買い一辺倒の大きな流れも変わってくると思っています。
そのような流れを頭に入れた上でトレードしていきましょう!
為替は世界の複数の市場で取引されます。
私情の内容に関してはこちらの記事に

http://kmshimomura.com/?p=1339

簡単な説明はありますので参照ください。

短期トレードで注意すべき点で為替市場の違いで最も重要なものは

「ボラティリティ」

の違いです。例えば、東京時間からロンドン時間に移行すると一気にボラティリティがあがります。
これまでのメルマガでリスクとリワードとかダウ理論とか話してきましたが、市場が移り変わることによってたった数十分でそれまでの流れを全て打ち消したりまた全く逆にしたりという状況も頻繁に起こります。
本当にそれまでのチャートがどうのということは関係なく一気に動きます。
これは経済指標発表時と同じで上か下か、まさしく博打の世界です。

僕も何百回も引っ掛かりました。。。
で、検証の結果僕は市場の移り変わり前に既にポジションを持っている場合で、市場が切り替わったときにそのポジションと「逆に相場が動いた」と思ったらすぐに利確するというルールを加えました。(もちろん、「一旦は」利確という考え方でチャートの動きをみて再度エントリーすることはあります。)
このことで市場の変わり目で、大口のトレーダたちの「振り落とし」なのか、それとも本当の転換点なのかという難しい判断を一つ減らすことができています。
逆にポジションを持っていないときはそのような動きを見極めて(優位な形になるまで待って)エントリーすることが大切になってきます。

こうなったら、こうして・・・という詳しい説明はきりがないのでしませんが、とりあえず、市場の切り替えの時間に上のようなポジションの操作をするという検証をしてみてください。自分で検証をして「ポジションを持っていた方が利益になった」と言う方はそのような動きになれたトレード手法(考え方)だということなのでそのようなルールにすればいいのです。これは、同じチャートでも考え方が違うという話を以前しましたが、どちらが正しいというわけではないのです。
ワンポイント
僕のルールとして話しましたが、それが「自分のものなるか」ということは別の話です。
とにかく「自分で」検証することが大切です。

 

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